第4話 【出会い 】
俺は帰宅するため赤波根駅に向かっていると、駅前で1人の女性が歌を歌っていた。俺はその美声に惹かれ、気がつくと曲が終わっていた。
「最後まで聴いてくださり有難うございます!」
そう言った顔は太陽のように明るかった。
「いえいえ、とても美しい声ですね!いつもここで歌ってらっしゃるのですか?」
「はい!毎日17:30~歌わせてもらっています。でも、皆さん全然聴いてくれなくて… 立ち止まって聴いてくださった方は今のところ貴方ぐらいです…」
俺は何故か心が痛んだ。こんなに一生懸命歌ってるのに… こんなに優しくて謙虚なのに…
「そうなんですか~。俺、毎日行きますよ!」
あっ、できないかもしない約束しちゃった…